現地口座開設の必要性からオススメ銀行(Monzo)のご紹介|イギリスへのお金の持ち出し、管理の話

口座開設は必要?不要?

どうもお金の話が大好き侍りのです。イギリスへどうお金を持ち出して、どう金銭管理をするのよシリーズをお送りしたく、今回は記念すべき?第一弾として現地口座開設って必要?不要?結局どうなの?をテーマとします。

多くの皆さんがご存知の通り、イギリスでは電子決済、クレジットカードかデビットカードが決済手段として主流になっているので、ほぼ現金に触ることなく生きていけます。コロナが大流行中のこのご時世は特に現金のやり取りは避けられる傾向にあるので、国内でカードを使ったことがなくても1枚は持っていきましょう。

大学院留学当初は、現地口座は就労機会を得てから作ろうと暢気に考えていたこともあり日本から持ち出したクレジットカードと、デビットカードでやりくりする心づもりでした。正直、1年で帰る予定で就労は一切しないつもりであれば口座作るのは面倒だし、送金なんだか手数料かかるし必要ないです。

ただし、イギリスは銀行アプリが日本に一歩先んじて広く浸透しており使い勝手も良いので友人間などでお金のやり取りをする場合には口座間での送金機能を利用することが多いです。

また、大学管理の寮を滞在先とする場合にはクレジットカードが利用可能な場合が多いのですが、大学機関以外を経由して家を借りる可能性がある場合には口座開設必須です。イギリスはいい意味でも悪い意味でもテキトウな国なので大家に相談すれば現金払いでも融通を効かせてくれることがありますが、毎回現金を下ろすのは手数料の面から不利です。大学を経由しない家賃の支払いを想定する人は作ってください。

とにもかくにも最初に書いたとおり、渡英からしばらくの間は、学生時代に発行したクレジットカードに、ソニー銀行のデビットカードを新規作成して利用していました。このソニー銀行発行のSONY WALLETはいざとなれば海外ATMで引き出しもできるしかなり便利なのでオススメします。ただ1つ注意があって、外貨口座を開設しないと高めに設定された事務手数料が会計の度にかかってくるのでこの外貨口座開設は必須です。また、新生銀行のキャッシュカードも海外ATMが利用可能なのでいざというときの現金引き出し用という意味合いで持っていました。

海外滞在、留学者向けにプリペイド型のデビットカードも数社から出ているようですが、いちいちチャージする手間があり、両親等の家族が日本にいて送金してくれるユーザーを想定した作りなのかなという感じで自分で金銭管理する人間にとっては非常に使いにくいです。

まとめ:口座開設は必要?不要?

■パートタイムでの就労は考えておらず、勉強が終わったらすぐに帰国しようと思っている人
→海外で使うユーザーのことを想定した、日本発行のクレジットカード、デビットカードがあれば問題ない

■賃貸を個人で契約する人、パートタイムでの就労を想定する人
→口座開設必須です。現地に到着したらすぐに作りましょう。

現地口座を作ろう!と決意された方へ:Monzo(モンゾ)口座のメリット

上記の口座開設が必要な人にあてはまる場合でなくとも、多くの人にとっては外国に滞在するということは特別なことであり、イギリスの銀行に口座開設する機会などなかなかないのではないでしょうか。折角英国に滞在することに決めたのだし、一回ぐらい口座開設してみたくないですか?みたいですね?(無理やりか)

そんな好奇心から開設したい場合も含めて口座開設が必要な方に絶対的にオススメしたいのは、Monzo(モンゾ)です。この銀行アプリ、本当にすごい。何がすごいって①口座開設が簡単で、②カスタマーサービスのレスポンスの早さが神な上に使うだけで③勝手に家計簿をつけてくれる。これらのメリットは非常に大きいです。

①口座開設は手元に身分証を用意しつつ携帯でアプリをダウンロードして、後は画面上の手順に従うだけ。申請後営業日3日以内に自分のデビットカードが届いた記憶があります。仕事が早い。デビットカードが届いた後も手続きがあるので、アプリを起動させて画面の指示に従いカードの使用準備を整えます。事務手続きが何かと遅れがちなイメージのあるイギリスですが、②カスタマーサービスが非常に良く携帯盗難の際もすぐ対応してくれ、iPhoneとのカード連携解除は即日、カード番号変更申請もすぐ処理され営業日3日以内にポストに新しいカードが届きました。別件で質問があり問合せした際も感じがよいオペレーターに対応してもらえたためとても満足しています。③買い物するだけで勝手に家計簿つけてくれる機能については画面をそのまま見ていただければ一目瞭然でしょう。

Monzoの画面

買い物する度に自動で何に使ったかをカテゴリに振り分けてくれて、それがほぼ正しく機能するって本当にすごくないですか。しかも1か月ごとの出費と収入もわかりやすく図で示してくれる。日本に一時帰国した際にも使用したのですが、日本での買い物すらカテゴリー分けがほぼ正しく機能していたので、イギリス国内だけでなく世界中で使える予感です。本当にどういう仕組みになってるんだコレ。

日本に戻ってきた今、日本にもこういうことやってくれる銀行があればいいのにと300回ぐらい呟いています。もし私が知らないだけでしたらぜひ教えていただきたく。情報お待ちしております。

Monzo(モンゾ)口座のデメリット

ただし、①ATMからの現金入金が不可能であり、②現金引き出しに1日あたりの上限があり、手数料がかかること(2020年11月)、そして③実店舗がないこと自体がネックになり得る場合があることについてはデメリットだと言えるでしょう。他にも小切手(Cheque)が出せない等あるのですが、私はChequeを出す機会がなかったので割愛します。

①ATMからの現金入金が不可能なので、入金の際は(1)英国内給与口座に指定する、(2)Transfarwiseを利用して日本の口座から送金、(3)英国内他行から送金する、(4)Pay Pointというロゴがある店舗で現金入金をする、いずれかの方法を取ることになります。

私は(1)にするつもりで作成したため、特に現金での入金ができなくても困ることはありませんでした。(4)は試したことがないのですが、要はPay Pointロゴがある店(大体スーパーマーケットなことが多いです)に行って、レジの人に入金したいと旨を伝えてカードと入金したい分だけ現金を渡すとやってくれる仕組みになっているようです。

また、これは改めて手数料について確認していた時に発覚したことなのですが、来月、2020年11月から②現金の引き出しに手数料がかかってくるようになるらしいですね…。
通例イギリスのATM利用手数料は無料なのですが、今回の変更でMonzo口座からの月累計£250を超える引き出しにはある一定の条件をクリアしないと3%の手数料がかかるようになります。また、現金の引き出しは1日£400、一か月で£5,500という制限があります。手数料無料のための条件についてはこちら(英語)に書いてありましたので参照ください。

③オンラインバンクで実店舗がないことに関しては私の実体験ではありませんが、家を借りる時にオンラインバンクでない口座を要求されたことがあるという話も聞いたことがあります。余裕があれば実店舗がある銀行でも口座開設しておくとよいでしょう。実店舗はLloyds Bankで作成しました。

口座開設をするために予約を取らなければならないと書いてある記事もみかけましたが、私が行った店舗は口座開設したい旨を伝えたところすぐに対応してくれました。確かに要件によっては予約が必要なので、混み合う時間等だと予約してからきてくれと追い返されることもあるのかもしれないですね。

そもそも来店での口座開設でも結局カードは後日郵送ですし、オンライン申請でも口座開設ができるので、何か理由がないのであればオンライン申請の方が店舗に行く手間がないしよさそうです。銀行のOverdraft(当座貸越)等に関するポリシーについての動画を見て同意する必要があったり途中でシステムの不調がありSaving account(普通預金)の開設ができなかったりして、口座開設自体は1時間15分ぐらいかかりました。私は暇人だったので問題ありませんでしたが、たぶんオンラインで申請した方が早かった。笑

送金はTransfarwise一択

送金はTransfarwiseを利用しました。国際送金も少しだけ検討したのですが、どの銀行も手数料が結構高いですし、時間も最短で2営業日など結構時間がかかります。例えばゆうちょダイレクトでイギリス口座宛てに送金するとして、仲介手数料無料適用国なので仲介手数料はないものの、申し込みに一律で3000円かかります。しかも事前にマイナンバーカードの登録が必須になるため、やるべきことが多すぎます。

Transfarwiseは送金額によって手数料が変わるものの、約20万円で手数料は1500円もかかりません。為替によって手数料が変動するので必ずしも1500円かからないということではありませんが、パッとみただけでもよほどの大金を送金するということでなければTransfarwiseが圧倒的に安いでしょう。

Transfarwiseは送金のタイミングが両国で銀行の営業日、時間であれば一瞬で届きます。日本→英国の場合、Transfarwise指定の銀行口座に入金したい額を振込後、Transfarwiseが入金を確認して現地銀行口座に手数料を引いた額を振込してくれるという仕組みです。一応営業日数日はかかることもあるという注意書きがあるので、その日のうちに完了してしまった時は本当に驚きました。もちろん、英国→日本の送金も同じ要領で可能です。

日本における住所確認のため、日本の住所に書類が届きそれに記載されている番号を入力するという手続きが必要となります。実は日本でTransfarwiseのアカウント作成をしてこず、必要になった段階で登録をしたのですが、この住所確認の手続きも家族や知り合い等に頼むことができれば特に問題ないでしょう。

イギリスの方が銀行のオンライン化は進んでいますしうまく色々使いこなせれば日本より便利です。快適なまねーらいふを~。

以上、イギリスへのお金の持ち出し、管理の話でした。

お役立ちリンク
口座開設関連:
MonzoLloyds Bank
国際送金:Transfarwise

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